日航ジャンボ機墜落事故から40年

2025-08-12 (火)(令和7年乙巳)<旧暦 閏6 月 19 日>(赤口 癸丑 五黄土星) Klara 第 33 週 第 27945 日

 

原爆の日とか、敗戦の日とか、お盆とかで8月はもともと忙しいのだが、それに輪をかけたように重なった悲しい事件が40年前の日航ジャンボ機墜落事故であった。安全だと思はれてゐた航空機、それもジャンボ機で事故が起きてその衝撃は大きかった。あれからもう40年にもなる。この40年といふ年廻りは栄枯盛衰の周期のようであると何かの本で読んだことがある。明治維新からの40年は日本の国運は上昇した。次の40年は戦争で多くを失った。終戦からの40年は復興して経済も成長した。だがその次の1985年からの40年は下降線をたどった。その様に見ると、1985年の日航ジャンボ機墜落事故は時代の転換期を暗示する象徴的な出来事であったかもしれない。その事故の第1報が日航の幹部に届けられた時、彼らは宴の最中であったといふ話をどこかで読んだ気がする。宴会はどんな組織にもあることで、宴会をやってゐたから気が緩んでゐたといふわけではないと思ふけれども、そのことを差し引いても、やはり当時の幹部たちには驕りがあったに違ひないと僕は思ふ。個人の生き方でも、組織や国の在り方でも、「自分に驕りはないだらうか」と点検してみることはとても大事なのかなと思ふ。40年周期の話に戻るが、2025年からの40年は、日本は上向きになるのかもしれない。若い人たちに期待したい。

庭に置かれた陰陽のシンボル「太極図」宇宙の万物は陰と陽のふたつの相反する要素によって成り立つとされる。