武将たちの辞世の句

2024-09-12 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 8 月 10 日>(大安 己卯 六白金星) Åsa Åslög  第 37 週 第 27606 日

 

平清盛平氏一門の棟梁として栄華を極めたけれども、辞世の句は残さなかった。さういへば、源頼朝の辞世の句も聞いたことがない。平氏一門の武士の中で有名な辞世の句を残したのは、平忠度

行きくれて木のした影を宿とせば花や今宵のあるじならまし

源氏の方では源頼政が有名かと思ふ。

埋もれ木の花さくこともなかりしに身のなるはてぞ悲しかりける

井伊直弼が不遇な青年期を過ごしたといふ彦根市の埋木舎。その名前の由来はこの歌と何か関係があるのかもしれない。

時代が降って、豊臣秀吉には

露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことは夢のまた夢

などもあるが、一般にいくさに忙しかった武将たちは、必ずしも辞世の句を残したわけではない。でも、辞世の句を残すことができた武将はそれによって後世の人に思ひ出されることもあるかなと思ふ。

Nyköping のシンボルは鍵だが、この花壇も今は赤い花でその形を表してゐる。