宇宙関連ニュース二つ

2024-01-20 (土)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 10 日>(先負 癸未 二黒土星大寒 Fabian Sebastian    第 3 週 第 27374 日

 

日本発とスウェーデン発の宇宙関連ニュースあり。日本初の方は、SLIM といふ名の小型探査機が月面に着陸したこと。この小型探査機は、国産大型ロケット「H2A」を使って2023年9月7日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。随分前のことで、もう忘れかけてゐたが、今日、無事に月に着陸したとのこと。月までは本来そんなに遠くもないのだが、打ち上げた後に月の近くを通過する時に、その重力で加速してもらひ、うんと遠くまで放り投げてもらって、戻って来た時におもむろに月を周回する軌道に乗り、今日その軌道を離れて探査機が着陸したとのこと。すごい技術だと思ふ。着陸の態勢は従来の様に地面に垂直に降りるのではなく、ヨヨっと泣きすがる様に倒れ込んで着陸したのだといふ。この方法だと、斜面であっても着陸が可能であるとのことである。ロケット打ち上げとか、探査機着陸などの宇宙イベントは、成功か失敗のどちらかしかない、つまり、100点満点か0点かのどちらかしかないと、僕はかねがね思ってゐたのだが、今日のJAXA所長の記者会見では「ギリギリ合格の60点」とのことである。何が悪かったかといへば、電池の向きが悪いとかで太陽光発電ができなかったと。会心の勝ち方でなくても勝ちさへすればガッツポーズをとりたがる力士もある中で、成功を誇示せず、控へめな記者会見は、ある意味で日本らしい発表の仕方だったと思ふ。

一方で、スウェーデンからの宇宙関連ニュースとは、スウェーデンの宇宙飛行士 Marcus Wandt が国際宇宙ステーションISSに入ったこと。18日にアメリカのケネディ宇宙センターからスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられ、そのドラゴン2カプセルは今日ISSにドッキングして、ISSの機内に移ることができたとのことである。滞在予定は2週間ほどとされてゐる。日本人宇宙飛行士としては、若田光一さんが2022年ごろに、古川聡さんが2023年ごろにISSに長期滞在されてゐる。

曇りの日は寒さが和らぐことが多いのだが、今朝など氷点下10℃であった。