戦争の影響

2022-03-02 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 1 月 30 日>(赤口 甲寅 六白金星) Ernst Erna 第 9 週 第 26691 日

 

近くで戦争が起きてゐるといふのは何とも気分が落ち着かないものである。戦場はベトナムでもなくアフガニスタンでもなく湾岸でもなく、まさにこのヨーロッパの大地なのだ。スウェーデンにもウクライナからの避難民が続々と到着してゐる。避難民たちの涙をニュースが伝へる。骨肉との別離はどの国の人にとっても辛いことだ。僕はブログに載せるために毎日のように風景写真を撮ってゐるが、ある日、「君は何を撮ったのかね。そのカメラは当局が取り上げる」とか言はれることはないかとフッと心配になる。まさかスウェーデンでそんなことはないと思ふけれども、そんな国もあることを想像すると気分が落ち着かない。また、フィンエアーは日本行きの飛行機の運行を自発的に取りやめた。同じ路線でもJALANA は運行を続けてゐる。フィンランドは、「私たちはロシアをこのように怖れてます」といふ意思表示をしてゐるようにも見える。それだけ、隣国ロシアとの関係に気を使はないといけない歴史があるのかなとも思ふ。自由主義の諸国はロシアに対して様々に制裁をかけてゐるが、一方的な制裁では収まらなくて、跳ねっ返りの影響も出て来ると思ふ。エネルギーの安定供給なども心配だ。ライフラインが遮断された時のためのサバイバル用品を買ふ人が殺到して、スウェーデンのお店に在庫がないとニュースでやってゐた。法に守られて、秩序ある社会の中で平和に暮らすのがどんなに幸せなことか、改めて思ふ。

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我が宿の庭に咲くスノードロップ