スウェーデンの NATO 加盟

2022-05-14 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 14 日>(大安 丁卯 七赤金星) Halvard Halvar 第 19 週 第 26764 日

 

新聞に書かれた予定では、いよいよ明日、スウェーデン政府が NATO に加盟申し込みするかどうかを決めることになってゐる。僕自身のブログを振り返ると、3月10日には、Margareta Andersson 首相は NATO に加盟しない方針を明らかにしてゐた。ウクライナの攻防を巡ってこの2ヶ月の間に状況が変はって来たといふことか。フィンランドが先に加盟の申し込みをしたことも影響してゐると思ふ。また、政府が加盟申請しても、多分議会で承認されなければ加盟できないと思ふ。いづれにしてもこれまで中立国と思はれてきたスウェーデンNATO に加はることになれば、歴史の大きな転換点になる気がする。その吉凶を占ふことはできないが、ヨーロッパ情勢は緊張が高まる方向に向かふのではないだろうか。イギリスの Boris Johnson 首相から、あるいはドイツの Olaf Scholz 首相から「スウェーデンと共に戦ひますよ」と言はれても、所詮よその国はよその国だから、状況によって相手はどう変はるか分からない、くらいの覚悟は持ってないといけないと思ふ。スウェーデンの産業界は NATO への加盟を歓迎するかもしれないが、危ういものを含むような気がする。スウェーデンはこれまでも NATO と歩調を合はせて軍事演習などをして来たが、少なくとも表向きは中立国であった。そのことで世界から和平交渉の担い手として期待される一面もあったと思ふ。しかし、これからはそのような期待もされなくなると思ふ。

暑からず寒からず散歩にはちょうど良い気候である