ノンポリの独り言

2021-05-14 (金)(令和3年辛丑)<旧暦 4 月 3 日> (赤口 壬戌 二黒土星) Halvard Halvar   第 19 週 第 26389 日

 

ノンポリ」といふ言葉をこの頃聞かないような気がする。政治的活動に関心のない人を「ノンポリ」といふ。若かった頃に学園紛争があって、その頃から「ノンポリ」であった僕は、周囲から意識の低い人間だとか言はれてバカにされたことが多かった。しかし、ノンポリでゐることは社会のためにそんなに悪いことであろうかと思ふ。古い昔の中国の本を読むと、帝の支配を全く意識させない政治こそが最高の政治であると書いてある。善政が敷かれて、人々がそのことに感謝するレベルではまだ不十分であるのだといふ。誰がどのように政治をしてゐるのかさへも知らないけど、人々の現場の生活はうまくいってゐるといふ状態が理想なのである。江戸時代まで、農民は年貢を取り立てられて辛いことも多かったろうが、「お国のため」とか言はれて出征して命を取られることもなかったのではないかと思ふ。明治時代になって人が集まり議論して政治をするようになると、戦争ばかりするようになった。政治的無関心は悪いことかもしれないが、変に政治に関心を持つ人間が増えると、世の中は不安定になっていくような気もする。

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どんよりと曇って暑くならなかった