「あかつき」の金星軌道投入成功

水 旧暦 10月28日 先勝 己未 五黄土星 Anna V50 24399日目

5年前に主力エンジンのトラブルで金星の周回軌道に失敗した「あかつき」であるが、時が巡り、今回またの機会が訪れて、今度は別の姿勢制御用エンジンを使って再度挑戦した結果、無事周回軌道に入ったといふことである。先日のはやぶさ2スイングバイ成功に続く快挙で、良いニュースであると思ふ。アメリカがアポロ計画で1969年に月に人類を到達させてから、スペースシャトルなど、ずっとアメリカは宇宙開発で世界をリードして来た。その頃の僕らの感覚では、日本ではペンシルロケットの域を出ず、宇宙開発はアメリカに頼るしか無いと思ってゐた。ところがそのアメリカはいつからか国力が弱まって来た感じがあり、これに対して日本は、H2Aの打ち上げ成功の連続や、イプシロンロケットの開発、航空機ではMRJの開発など、航空宇宙産業で存在感が大きくなって来てゐる。僕が心配するのは日本の潜在的軍事力が高まることで、アメリカがそれに期待して、安全保障関係から、戦争に巻き込まれる恐れは無いかといふことである。先端技術は従来は軍事技術から民生品に応用される例がほとんどであったが、平和の国日本では、民生技術が軍事に応用されかねない状況である。日本としては独立を重んじ、高度な技術は世界平和のためだけに利用して欲しい。