軍需景気

2024-01-09 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 11 月 28 日>(友引 壬申 九紫火星) Gunnar Gunder    第 2 週 第 27363 日

 

日本は1945年に戦争に負けてから、ひたすら平和国家として出発できたが、1948年に朝鮮半島では北緯38度線を境に南北に分裂した。この朝鮮戦争は軍需景気を引き起こし、そのおかげで日本経済は復興を遂げ、ひいては高度成長につながった。日本人は自分たちが勤勉に働いたから平和のうちに高度成長できたのだと思ひやすいが、この様な外的要因があったことを過小評価してはいけないと思ふ。戦争のおかげで景気が良くなることは健全とはいへないが、景気が良くなれば人はネガティブな面を見なくなるものだ。そしてそれと同じことが今、世界で起きてゐる様に思はれてならない。ウクライナへの軍事援助とか、イスラエルハマスの戦ひが、世界の経済を押し上げてゐるやうに思はれるのだ。世間一般には平和を求める声が大きい反面で、停戦になることをこっそり望まない人たちも大勢ゐるのかなと思ふ。経済は人類の真の繁栄のためのものであって欲しい。地球規模の気象変動がこれ以上進まないやうにするためにも、すぐに戦争はやめてほしい。

水鳥は冷たからずや淀む瀬の凍てるみなもに浮きて漂ふ