ボーイング737MAX9の事故

2024-01-08 (月)(令和6年甲辰)<旧暦 11 月 27 日>(先勝 辛未 八白土星) Erland    第 2 週 第 27362 日

 

日本では正月2日に起きた羽田空港C滑走路での旅客機と海上保安庁機との衝突の事故原因究明がなされてゐる。旅客機の方はまだ新品で欧州エアバスA350-900型機であった。この事故があまりにも大ニュースであったせいか、アメリカで正月6日にボーイング737MAX9 がトラブルを起こしたことは日本では大きく報道されなかった様に感じられる。こちらの飛行機も新品であった。アメリカの西海岸のポートランドを出発した旅客機が上昇中に窓が吹き飛び胴体に穴があく事故が起きた。飛行機はすぐに空港に引き返し、乗客乗員177名は無事であった。ボーイングの 737MAX シリーズといへば2018年と2019年に2度にもわたって墜落事故を起こし、2年ほど運行停止にされてゐた機種である。FAA の運行承認を受けるために随分慎重に検査されたはずであるのに、その様な事故が起きてしまって、意外である。アメリカの各航空会社は直ちに同型機の運行停止といふ措置をとった。同じ措置はヨーロッパでもとられて、スウェーデンのテレビニュースでも報じられた。ヨーロッパにはあまり納入されてない機種ではあるが、大事をとって対応された様である。こんな風になってくると、この先、もうボーイングの 737MAX シリーズには乗りたくないと思ふ人が増えても不思議ではない。かつてはボーイングといへば揺るぎない安全のシンボルの様に思はれた時代もあったのに、どうしてこんな風になったかなと思ふ。まるでアメリカ産業の衰退を占ふかの様に。

冬の夕日に映える木々のシルエットは美しいと思ふ。