航空機事故に思ふこと

2024-01-05 (金)(令和6年甲辰)<旧暦 11 月 24 日>(仏滅 戊辰 五黄土星) Trettondagsafton Hanna Hannele    第 1 週 第 27359 日

 

2日に羽田空港で起きた航空機事故について、色々なことを思ふ。原因は究明中で、両機のボイスレコーダー解析もまだだが、ヒューマンエラーが引き起こした事故である可能性が高い。飛行機が誘導路から滑走路に入る時は一旦停止すべきであると思ふが、まれに停止しないまま周り込んで、そのままエンジン全開に移行する飛行機に乗り合はせることがある。特に外国の飛行機かな。誘導路から滑走路に入る時は一番緊張が高まる瞬間であると思ふが、どんなに気をつけたつもりでも、意識のエアポケットに陥ると、パイロットの様な訓練を受けた人でも間違へることはあるのかなと思ふ。誰か個人の失敗に帰する様な原因追及であってはいけないと思ふ。この様に重要な判断を人間に任せる制度であることも問題かもしれない。地上を走る自動車の自動運転が実用期を迎えやうといふ時代に、航空機がこの様なレベルで事故を起こすことがなんともはがゆい。航空管制官にとっても、張り詰めた緊張の連続で長時間勤務するのは過酷ではないかと思ふ。また、旅客機の乗員乗客379人が全員脱出できたのも奇跡的だ。飛行機に乗るたびに、客室乗務員から救命具、非常口や脱出スライドなどの説明があるが、もし、飛行機が事故を起こしたら万事休すで、脱出スライドなど気休めに過ぎないと、僕はかねがね思ってゐた。それが、こんな場合には役に立つのだよといふ実例を見せつけられて、全く脱帽の気がした。むやみに急いで全ての非常口を解放しないなど、一呼吸置いた客室乗務員たちの冷静な判断が素晴らしかったのはもちろんであるが、乗客のほとんどが日本人で、いざといふ時には協力し合ふ平和な国民性も幸ひしたかなと思ふ。貨物室に預けられたペット2匹が犠牲になったのは憐れであった。

氷点下13℃まで下がった。