心の和む時

2023-12-03 (日)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 21 日>(赤口 乙未 二黒土星) 1:a advent Lydia Cornelia    第 48 週 第 27326 日

 

普段から決して緊張して生活してゐるわけではないのだが、ふとした時にスッと心が和む時がある。例へば、何気なく窓の外を眺めた時に雪景色だったりすると、ほんの瞬間だが、あゝと感動して心が和むのだ。もう何年も前のことだが、出張で日本へ行って、割と故郷に近い町の駅に降り立ち、引き込み線のぺんぺん草が生えた感じの場所を横切った時、突然子供の頃の情景が思ひ出されて、言ひようのない暖かい感じが胸に迫った瞬間があった。その体験はずっと記憶に残ってゐる。今の鉄道の線路脇にあの様な感動をもたらしてくれる場所はもうないと思ふ。ホッとする対象は人によって様々だらうが、生きていくにはそんな時間は意外と大事なのではなからうか。人は人に慰められることももちろんあるが、自然の風景に慰められることもあると思ふ。色々なハラスメントで悩まされる現代人は、もっと自然に親しむことで、元気になれるのではないかなとも思ふ。

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