ヨーロッパの朝は早い

2023-11-30 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 18 日>(先負 壬辰 五黄土星) Anders Andreas    第 48 週 第 27323 日

 

アムステルダムの朝は早い」といふCMがテレビの画面に流れた時代を僕は覚えてゐる。それはネスカフェの宣伝で、さういへば岩城宏之が出てゐた時代もあった。いづれもまだ日本にゐた頃の話である。アムステルダムに限らず、一般にヨーロッパの朝は早いと思ふ。今日は車検を受ける日であったが、指定された時刻は朝の7時20分であった。ネット上で他の日時に変更もできたのだが、他の用事と重なったわけではないので、変更せずにおいた。そして、今朝は早起きして車検場へ行った。日本の会社では普通、顧客サービス業は9時ごろに営業を開始するのではないかと思ふが、スウェーデンでは早い。朝を早く始めて、午後も早く終へるといふのが、こちらの国の流儀である様だ。新聞配達と同じ時間帯に品物を一般家庭に配る配送会社もある。まだ若くて会社勤めをしてゐた頃の話だが、朝の6時頃に出社する日もあった。それでも行けば必ず誰かが既に仕事を始めてゐるのだった。同居人も若かった頃は早朝の勤務に就いたものであった。日本の会社では朝は9時からであったが、9時までには一仕事できてしまふ様な感じで働いた時代がある。今では同居人も僕も全く朝方人間ではなくなってしまったから何も言へないのだが、朝早く始まる社会には活気がある様に感じられる。

雪の中の有明の月