風邪

金 旧暦 3月11日 先勝 甲子 四緑木星 Irma Irmelin V14 24895 日目

少し風邪をこぢらせたかもしれなくて、ここ数日は、横になったり、ゆっくりとした時間を過ごすことになった。が、今日は大分回復した。日本の家に滞在できる時間は限られるので、ここに居なければできないこともたくさんあり、今ここでゆっくりしてしまってははるばる来た意味もないと思ふけれども、そもそも自分が大事だと思ってゐることは実はどうでも良いことだと開き直って、またゆっくりする。僕がゆっくりすると、その分、同居人はまめまめしく働いてくれて、例へばゴミを出す朝には忘れず自分でゴミを出しに行ってくれたりする。世の中は微妙なバランスが働いてうまく行くものだと思ふ。と同時に「そばに私がついてなければ、何にもできないこの人やから」と女に思はせる男の偉大さを思ったりする。男はいつもゆっくりしてゐて良いんだね。でもやはりあの歌は男が書いた詩に相違あるまい。空想はさらに広がって、この頃は「女性の輝く時代」とかいふけれども、ある女性が、よしや一流会社のトップマネジメントまで極めても、その喜びは、本当に好きな男から深く愛された時の喜びには到底比ぶべくもあるまい。だが、これも歌にすればやはり男の詩か。ゆっくりした時間を過ごすと、僕の場合、ろくなことは考へないものだ。