令和の令

2023-10-23 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 9 日>(大安 甲寅 七赤金星) Severin Sören   第 43 週 第 27285 日

 

令和の「令」といふ字は手書きで書くと、かさの下に横棒といふ順序で書くが、この横棒は点でも良いのかな。令和おぢさんが新しい元号の発表をした時の写真を見ると点で書かれてあったからきっとそれで良いのだと思ふ。「令」が点で良いのなら、「今」と云ふ字のかさの下だって点で良ささうだが、こちらはあまり見かけない様である。「冷」になると、僕が使ふコンピュータの字体ではかさの下は横棒であるが、スマホのアプリの「筆順辞典」を見ると点になってゐる。細かいことをあまりとやかく言ふこともないのだが、文字を手で書き写す作業をすると時々そんなことが気になってくる。「親」や「神」や「福」や「意」といふ字も僕らは一画目を点で書くが、昔の活字を見ると一画目が横棒になってゐる。「立つ」は一画目が点である。また、「ころもへん」の場合は一画目が点だが、「しめすへん」の場合は一画目が横棒になるのかと思ふ。こんなこと若い頃は全然気にしたこともなかったのだが、手書きで文字を書いてみると色々と違ひが気になるものだ。近頃の小学生たちは手書きといふことをしないのかもしれない。デジタル時代であっても、なるべく手書きで漢字を毎日少しづつ書いてみて欲しい。すると何か発見があるよと、自分にも言ひ聞かせる様にそんなことを思ふ。必ずしも偉い塾の先生のもとへ通はなくても学ぶ方法はいくらもあるのではないかとも思ふ。

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