刹那主義

2023-07-16 (日)(令和5年癸卯)<旧暦 5 月 29 日>(先負 乙亥 七赤金星) Reinhold Reine   第 28 週 第 27186 日

 

因果応報は時の流れを前提としてゐる。原因となる言動がまづあって、それが何らかの結果として現れるまでには幾らかの時間がかかる。修証義ではこの時間の長さを三つに分類してゐる。「順現報受」は自分の生きてゐる間にその報いを受けること。「順次生受」はその報いを来世で受けること。「順後次受」はもっと長い時間をかけて、何世代かのちの忘れた頃に現れる報いである。僕は輪廻とか来世とかいふものを信じないのだが、自分の現在の行いが何らかの形で後世に影響を与へてしまふことは十分あると思ふ。そもそも現世での出発点は父母や先祖から与へられたものであった。一方で、この様な時の流れをあまり意識せずに生きる生き方もある。「刹那主義」と呼ばれるもので、「今、この時こそが大事だ」といふ考へ方である。これはこれで確かにひとつの生き方だと思ふ。どちらかの生き方を選ぶか性急に絞るのではなくて、時に応じて両者のバランスを思ふことも大事かなと思ふ。

今日は散歩も休んだので昨日の写真