Söderköping

2023-07-28 (金)(令和5年癸卯)<旧暦 6 月 11 日>(仏滅 丁亥 四緑木星) Botvid Seved    第 30 週 第 27198 日

 

昨夜もその前の日と同じホテルに泊まって、今日は帰途につく日である。といっても、もともと日帰りもできる距離である。もう老齢になったので、あまり遠くへは出かけずになるべく近いところでちょっとした休日を楽しむ様にしてゐる。娘たちもそれに同調して付き合ってくれる。家に直行すればすぐに着いてしまふので、Söderköping に寄ることにした。この町はヨータカナルの町である。スウェーデンにはもともと湖が多いが、大西洋側とバルト海側とを結ぶ運河が幾多の湖をつないで設けられてゐる。これにより Stockholm と Göteborg の二大都市は国内水路で繋がった。中央の湖の水位は高く、単に運河をつなぐだけでは湖の水が海へ流れ出てしまふので、途中に幾段にも水門が設けられてあって、船が通る時は一門づつ解放して通過したらまた閉めるといふ手続きが要る。昔はこの水路が重要な物資輸送路として機能したこともあるが、やがて鉄道などにとってかはられた。が、今でも観光的な意味では十分存在感がある。Söderköping はその一番バルト海よりの船着場である。運河のすぐ脇まで山が迫ってそこに登るのもハイキングコースになってゐる。また、運河に面してアイスクリームだけのカフェがあり、この町の名物のひとつになってゐる。僕らは割と早い時間に着いたのでお店はまだ空いてゐた。びっくりするほど大きなグラスに盛りだくさんに盛られたアイスクリームをみんなで食べた。それから町を巡回する Loktåg にも乗って観光を楽しんだ。しばらくの間に、アイスクリームだけのカフェの入口には長い長い列ができてゐた。

右手奥に Göta kanal の水門が見える