電気自動車

2023-06-26 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 5 月 9 日>(先勝 乙卯 一白水星)上弦 Rakel Lea   第 26 週 第 27166 日

 

電気自動車が世の中に登場した当初は僕はとても懐疑的だった。一回の充電で走ることのできる距離などたかが知れてゐると思ったからだ。しかし、電気自動車を開発する人たちはその頃から十分に電池の性能が伸びることを予想できてゐたんだと思ふ。ある技術があるレベルに達すると、僕などはもうこれでこの技術は完成だなと思ってしまひがちだが、彼らは違ふ。彼らはさらなる新しい目標に向かって突き進んでいく。そして新たな技術の趨勢が見え始めると世の人々はドッとそちらに走る。だがその時はもう遅い。また、電気自動車を手掛ける企業がこぞって成功するわけでもない。いづれにしてもこれからの自動車はおそらく電気自動車が主流になるのであらうが、ガソリン車が世の中から姿を消す時代は来るのだらうか。来るとすればいつだらう。電気自動車に乗る人は、「自分は二酸化炭素を出さないから脱炭素社会に向けて協力してゐる」といふ意識を持つかも知れないが、その電気がどこでどの様に生産されるかについてまではコミットできないのではないかと思ふ。社会はオール電化に向かってゐるが、思はぬ落とし穴がなければ良いがと思ふ。

広い青空と白雲