沖縄慰霊の日

2023-06-24 (土)(令和5年癸卯)<旧暦 5 月 7 日>(大安 癸丑 八白土星) Midsommardagen   第 25 週 第 27164 日

 

昨日は Midsommarafton であったので、楽しい時を過ごしてしまったけれども、日本では沖縄の慰霊の日であった。先の大戦の末期と云へば、本土の人たちはまづ八月をおもひおこすけれども、敗戦の色は1942年6月のミッドウエー海戦以来、次第に濃くなってゐた。1943年4月には連合艦隊司令長官山本五十六が戦死。1943年12月学徒出陣。1944年7月サイパン島陥落。1945年2月ヤルタ会談。1945年3月東京大空襲。1945年4月米軍の沖縄本島上陸、戦艦大和轟沈。それからあとは沖縄では島民を巻き込んで激しい戦闘が繰り広げられた。ひめゆり学徒隊は負傷兵の看護や食料運搬などで命懸けで働いた。住民や軍人を合はせて20万人以上とも言はれる膨大な犠牲者を出した後に、6月23日、日本軍の組織的な戦闘は終はったとされてゐる。それでこの日は沖縄慰霊の日と呼ばれることになった。これだけ明白な敗戦の状況があってもなほ戦争をやめられないで、日本はついに1945年8月を迎へてしまふ。いったん始まってしまった戦争は終結させるのがいかに難しいことかを思ふ。あの時代の日本人たちは何を間違へたのか。今の僕らはその間違ひから学ぶべきものを、果たして本当に学んでゐるのだらうか。深く考へもせずにただ平和を口にして、表向きの単純平和主義を唱へるものが千万人集まっても平和はおぼつかないのではないか。戦争の悲惨をあらためて思ふとともに、自分たちが知らぬ間に陥りやすい過ちについて思ふことしきりであった。

夏雲に少年の日を思ひけり