ご先祖の写真とデジタルお位牌

2023-03-20 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 29 日>(赤口 丁丑 二黒土星) Vårdagjämningen Joakim Kim 第 12 週 第 27068 日

 

我が家の狭い台所には背の高い hörnskåp がある。英語では corner cupboard といふのか。その中は結構ゴチャゴチャになってゐたので、床工事の時に移動させたのをきっかけに少し整理した。といふより、同居人に整理してもらった。そこには既に亡くなった、割と身近な親族の写真も飾ってあったのだが、全て並べると今では8枚にもなって、サイズもマチマチであるので見栄えもよくない。ひと工夫することにした。まづ、写真立ての裏にお名前と生年月日、没年月日を記入したラベルを貼ることにした。本当は戒名を書くのかもしれないが、戒名までは書かなかった。そして亡くなった日に合はせて、その人の写真を飾ることにした。既に蛇腹に折りたたまれた過去帳があって、31日分の日めくりの様になってゐて、そこには戒名が書かれてある。それに合はせてその日に亡くなった人の写真を飾ることにした。次の人の日が来るまで何日間か飾られることになる。昔、写真技術が一般に普及しなかった時代には過去帳だけであったかもしれないが、今では写真もつけて良いと思ふ。我が家の現存の過去帳が作成されたのは多分戦後のことだろうと思ふが、そこに記載された人は古く、たくさんあり、ほとんど知らない人ばかりであり、無論写真もないが、ともかくも我が家のご先祖であるので合はせて崇めてゐる(一番古い人は延宝8年11月11日と書いてある。西暦1680年、徳川綱吉が第5代将軍に就任した年である。血は自分に繋がってないのだが、御先祖として崇めてゐる)。お位牌は自分に近い親族の分だけをスウェーデンに持って来て、それは居間に置いてある。いっそのこと、自分でデジタルお位牌を作成して、1枚のデジタル写真立てに統合して順次表示するのはどうかとも思ふが、これはまだ試してない。10分くらいの間隔で、父の写真、母の写真など、ご先祖様の写真が次々に現れるのも悪くはない。

ところで、現代は家の制度も薄くなってきてゐる。日本経済新聞電子版の「ドキュメント日本」で、「無縁遺骨」の処理を巡って社会問題になってゐることを見たが、「遺骨」はともかくとして、お名前と生没年月日だけでも、地方自治体がデジタルお位牌として保存してあげたらどうだろう。ついでに生前のマイナンバーも併記してあげれば、マイナンバーの活用価値も高まるのではないだろうか。

台所床の張替え工事は先週終はった。