防衛費の予算を全額COP15資金に回してはどうか

2022-12-19 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 11 月 26 日>(赤口 丙午 九紫火星) Isak 第 51 週 第 26977 日

 

2022年は、ロシアがウクライナに侵攻するとか、中国が台湾統一に向けて緊張を高めるとか、北朝鮮がミサイル発射を繰り返すとか、日本の周囲はまことに穏やかでない状況になった。それで、日本も防衛力を強化せねばならないといふ意見が強くなった。しかし、日本が軍事拡大すれば、事態はますます、ロシアや中国や北朝鮮の思ふつぼにはまっていくのではないかと危惧する。たとい周囲の国々がどんなに野蛮な挑発行為に出たとしても、日本は毅然としてゐなければならないのではないかと思ふ。その意味では僕は日本の反撃能力を強化する方針に反対である。27年度までに43兆円といふ膨大な予算が組まれるといふ話も耳にする。そしてその財源をどのやうに確保するかも大きな議論になってゐるらしい。もし、日本がそれだけの財をひねり出すことができるのなら、そのお金をそっくり生物多様性条約締約国会議(COP15)の資金に提供してはどうか。ミサイルなどは、結局は人間や地上の生命を殺し、空や海や陸を汚すだけに使はれるものなので、日本はそのやうなものの生産にお金を使ふのではなくて、その国家防衛予算を生物多様性や地球環境の保全のために回すことを決意したと、世界中に高らかに宣言するのである。他国の様子を伺ひながら少しづつ支援金を拠出するのではなくて、一気にドーンと、一国の興廃をかけた決心のお金をそっくりそのまま、地球環境の保全のために回しませうと宣言してはどうか。世界のあちこちで毎年繰り返される洪水、森林火災、旱魃、、。実際それくらいのお金をかけても間に合はないかもしれないほど、この世界の環境破壊は進んでゐるのだ。その破壊を阻止することの方が喫緊の課題と思ふ。その様な形で日本が世界に向けて提案できれば、世界の情勢は良い向きに変はってくれるかもしれない。

冬至間近の太陽が低い空にかかる。