新型コロナの抗原定性検査

2022-10-29 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 10 月 5 日>(友引 乙卯 六白金星) Viola 第 43 週 第 26926 日

 

今回の日本滞在期間は3週間であった。限られた日数の中で、いろいろなことをしなければならず、頭の中はそれらの優先度を決めることでバチバチと激しく回転するのだが、空回りするばかりであった。3年ぶりの日本なので、会ひたい人や連絡を取りたい人は多かったのだが、そこで連絡を取ると落ち着いた応対ができないので、あらゆる連絡を控へる様にした。ところが、そこでさらに混乱に拍車がかかることが起きた。近くの薬局で、念のためと思って受けた新型コロナの抗原定性検査で陽性と出てしまったのである。検査を受けたのは10月11日であった。日本では8日から10日まで三連休であったのだが、雨が降った。僕は旅に疲れた感じもあったので、心ははやったけれどもまづは休もうと思って、寝て過ごした。すると少し熱が出た。11日にはすっかり元気になったのだが、もしやといふ思ひもあって、近くの薬局で抗原定性検査を受けたのである。陽性と出たので、もうビックリ。できる限りの自粛をした。治療としては家に居てパブロンを飲んだだけである。平熱で、辛くもないので特に寝る必要もない。業者さんに家に来てもらって部分的な補修などをお願ひすることも中止した。外の仕事だから離れてやるから関係ないよと言って、引き受けてくれる人もあった。実際、自覚症状は全くなくて、どうしても自分がコロナにかかったとは信じられなかった。家の中では同居人とマスクも外して普通に接したのだが、同居人は時期を置いて2度検査をしたが、いづれも陰性であった。抗原定性検査は一度陽性になってしまふと、如何に元気であっても10日間ほどは陰性にならないものらしい。実際、3日おきくらいに検査キットを買ってきては検査を繰り返すのだが、陽性を示す線が次第に薄く細くなるものの、やはりそこに線が現れるのだった。東京の姉が来てくれることになってゐたが、それもしばらく来ないようにと頼んだ。姉はすぐに食べるものを送ってくれた。数日を置いて、陰性が確認されなくてもそこまで元気ならば大丈夫よと言って来てくれた。濃厚接触者となるリスクをとっても来てくれるのは、血を分けた姉弟の有難さかなとも思った。姉は色々と作って食べさせてくれて、僕はますます元気になった。22日に受けた検査で初めて陰性となって、やっと自粛は解除できた。これで予定通りにスウェーデンに帰ることができると安心した。だが、残りの日々はますます忙しくなった。もしも本当にコロナにかかったのであるなら、実に軽症で済んだことを深く感謝せねばならない。ただ、本当にコロナにかかったのか、またかかったのであったとしても、4回ワクチンを受けたから軽症で済んだのかどうかはわからないところである。

家の中に小鳥が入って来たことがあった。そーっと手を近づけても逃げない。指先が小鳥の胸に触れてもなおジッとしてゐたので驚いた。こちらを信頼してくるものに悪いことはできない。