抗体検査に走る人々

2020-04-22 (水)(令和2年庚子)<旧暦 3 月 30 日> (友引 乙未 八白土星) Allan Glenn   第 17 週 第 26003 日

 

人がこれまでに新型コロナウイルスに感染してゐたかどうかを調べる「抗体検査」がアメリカで始まったと、日経の夕刊で見た。「自分は大丈夫かな」と誰でも思ふ。それで検査のために長蛇の列ができても不思議ではない。マサチューセッツ州でも従来の検査を受けたことのない200人を対象に抗体検査を行ったところ、3分の1に抗体が見つかったといふ。無自覚で感染した人を効率的に抽出できれば経済活動の再開のために役立つといふ考へは理解できる。しかし、抗体検査キットが数多く出回って、それらの基準がバラバラで、中には随分質の悪いものもあるらしい。スウェーデンでも来週あたりから似た様な検査が始まると Ny Teknik の WEB 版で見た。covid-19 に対して免疫を持ったスウェーデン人はそもそもどれだけゐるかを血液サンプルから調べる。どうも、コロナウイルスが発生する前に取られた血液サンプルをレファレンスとして使って調べる様である。テストの方法は4つあり、その中にはまだ検証のできてない方法もある。テスト方法の検証を十分に確かめてから検査に入るのでは時間がかかりすぎるので、4つの種類の検査を並行しながら検証もすすめる様な感じであるといふ。感染したのに見過ごされる間違ひよりも感染してないのに陽性と誤診する間違ひの方が重大であるとも書いてあった。抗体にも色々と種類があり、IgM と IgA は病気の初期に形成されるが、IgG は感染後約3週間で発症するとも書かれてゐた。これが重症化の鍵を握るのかもしれない。今は未知のことが多いコロナウイルスであるけれども、世界各国で研究が進み、早く安心できる世の中になってほしい。

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綺麗な青空だった