1秒といふ時間

2021-09-12 (日)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 6 日> (先勝 癸亥 四緑木星) Åsa Åslög 第 36 週 第 26510 日

 

朝が来る。やがて昼になり、夜になる。当たり前のことのように毎日このことを繰り返してゐるが、ありがたいことである。春が来て夏が来て秋が来て冬が来る。当たり前のことのように思はれるがありがたいことである。1年といふ時間、1日といふ時間。1秒といふ時間、これらは皆天体の動きと関連づけて決められてきた。1秒の長さは、昔は1日の長さの1/86400とされたこともあったが、現代ではセシウム133原子の電磁波を放射する時間間隔に基づいて定義される。この、恐らくは無限の広がりを持つ宇宙のどこかには、地球のような星があって、高度な知識を持つ生命があるかもわからない。けれども、彼らの時間単位の定義はやはり彼らの星の自転や公転の周期から決められるのだろうか。すると、我々が基本とする1秒の定義も恣意的なものかもしれない。長さの単位も同じだ。真空中における光速の値は 299792458 m/s であるとのことだが、これが切りの良い数字になるように時間と距離の単位が決められることもありうるかな。火星へ向かふ宇宙船の中では朝も夜もない、四季もない。そんな変化のない狭い場所、どれだけ時間が経ったのかもわからないような場所に長期にわたって閉じ込められるのは耐へられない気がする。宇宙飛行士は偉いと思ふ。

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どこをねぐらにしてゐるのか、よくウサギを見かける。少し近づいても逃げなくなった。