パンデミック下の航空業界

2021-09-10 (金)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 4 日> (大安 辛酉 六白金星)二百二十日 Tord Turid 第 36 週 第 26508 日

 

パンデミックが長引いて、世界の航空業界は依然として大変だと思ふ。それでも、国によって、あるいは航空会社によって、対応の仕方に差がある。今日のニュースには JAL が新たな資金調達の計画を発表したことが出てゐた。調達ができたとしてもいつまで持ちこたへられるのかなとも思ふ。アメリカでは航空機の利用者は7月をピークに回復が鈍ってゐるといふ。ヨーロッパではルフトハンザやエールフランスKLMが政府から支援を受けてゐる。スカンジナビア航空の場合は北欧連合であるので、どのような比率で各国政府の支援を受けるのかよく知らないが、ヨーロッパのどの航空会社よりも打撃が大きいらしい。だが、単にパンデミックのせいばかりではなくて、経営に対する姿勢も問題なことはないだろうか。例へば去年の秋にはスウェーデンパイロットを解雇して代はりに外国のパイロットを採用したといふニュースを見たこともある。また今年の初めにはスカンジナビア航空の社長が別の会社へ移籍した話も聞いた。ストックホルムの国内線用ブロンマ空港は閉鎖されることが決まってゐる。日本では従業員の雇用を守るために色々な工夫や努力がなされてゐるのと対照的な気がする。お国柄の違ひかも知れない。日本人はいざといふ時のために備へをする性質がある。社会保障のしっかりした北欧では、そのような傾向が少ないようにも見受けられる。苦しいのはどの国も同じかも知れないが、対応は様々である。新型コロナに完全な収束はないかも知れない。でも、過去にあったどんな感染症もいつかは収束したのだから、また、自由に外国へ行き来できる日が早くきてほしいと思ふ。

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朝霧の中の散歩道