スター・アライアンスとワン・ワールド

2022-06-15 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 17 日>(先負 己亥 三碧木星) Margit Margot  第 24 週 第 26796 日

 

世界には航空連合といふものがあって、多くの国々の航空会社が協力し合ってゐる。例へば日本の場合だと、JAL はワン・ワールドに、ANAはスター・アライアンスに属してゐる。北欧に関して言へば、フィンエアーはワン・ワールドに、スカンジナビア航空はスター・アライアンスに属してゐる。それで、日本行きの航空券を購入する時に、同じ便であってもJALの切符として買ふこともできるし、フィンエアーの切符として買ふこともできる。僕はコロナ前までは JAL をよく利用した。いつかこんなこともあった。帰りの便でヘルシンキで乗り継ぐ時、持ってゐた切符よりもひとつ早い便にも乗ることができる時間であったので、フィンエアーの窓口でひとつ早い便に変へてもらへないかと頼んだところ、この切符はJALで発行された切符であるので、それはできませんと断られたことがある。このように、各国の航空会社が協力し合ふと言っても、かなり待遇に差がある。共同運行便といふのも僕は好きでない。たとえJALの切符として買ったものでも、フィンエアーが運航する機体に乗ると、その機内サービスはフィンエアーによるので、JALに乗り馴れた者からすると見劣りするように感じられることもあった。3年近く前にANAストックホルムー羽田の直行便を計画したが、就航直前にコロナが流行り始めて、計画倒れのやうになった。いま、コロナが戻りつつあるのだが、それでもこの便の再開は今のところ実施されてゐない。これは、ANAと同系列であるスカンジナビア航空の経営の危機が足を引っ張ってゐるのではないかと勘ぐってゐる。つい先日も、スウェーデン政府はスカンジナビア航空の救済のためにもうこれ以上のお金は出せませんと宣言した。スカンジナビア航空はますます窮地に陥ってゐる。思ふに、スター・アライアンスやワン・ワールドなどの航空連合にどれだけの存在理由があるだろう。コロナが過ぎようとしてゐる今、消費者としてそんなことをふと思ふ。果たして日本へはいつ行けるのだらう。

僕の好きな並木道。白線の左が自転車、右が歩行者レーン。並木の左は車道。