クリスマス・ソングズ

2020-12-04 (金)(令和2年庚子)<旧暦 10 月 20 日> (大安 辛巳 七赤金星) Barbara Barbro   第 49 週 第 26229 日

 

ラジオをかけっ放しにして過ごす。今月に入って次から次へとクリスマスの歌がかかる。スウェーデンのクリスマスの歌はしっとりと美しい。例年であれば、ああ、またクリスマスの季節だなと傍観者の様に聞き流すのだが、今年はことのほか耳を傾けてしまふ。これもコロナで家に閉じこもる生活と関係があるのかもしれない。スウェーデンに来て初めて聞いた歌がたくさんある。何年も住んだ今では馴染み深くなった歌であるが自分では歌へない。世界的なスタンダードの歌も時々流れる。「ホワイト・クリスマス」は高校1年の時に英語の授業で習った歌である。それをジッと味はふ様に聞いてゐたら高校1年の冬を思ひ出してしまった。1964年、東京オリンピックのあった年の冬である。あの年の冬休みには古典の宿題として百人一首を全部暗記しなさいと言はれて閉口したことも一緒に思ひ出された。若かった日々。その当時は何とも思はずに過ごしてしまったが、後から思ふとかけがへのない珠玉の日々であった。今の若い人たちは自分の高校時代をどの様な気持ちで振り返るのかしら。定年を過ぎた今の僕の生活のひとつの目標は、あの高校時代を自分の中でやり直すことである。

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今日の散歩は雨の中。ズボンの裾が濡れて早めに切り上げた。