楽天主義者のひとりごと

2019-11-16 (土)(令和元年己亥)<旧暦 10 月 20 日>(大安 丁巳 七赤金星) Vibeke Viveka  第 46 週 第 25845 日

 

幼稚園時代には小学生に憧れた。小学生時代には、中学生になればきっと良いことがあるだろうと思った。中学生になってみれば、中間試験だの定期試験があるので驚いた。期待外れであったが、高校生になればきっと良いことがあるだろうと思った。高校生になってみればまたそれなりに大変であった。1年生の冬休みは百人一首を暗記するだけで過ぎた。期待外れであったが、大学生になれば受験もなくきっと良いことがあるだろうと思った。大学生になってみればまたそれなりに大変であった。結局自分は学問には向いてないと思った。社会に出て給料をもらふ身分になればきっと良いことがあるだろうと思った。社会人になってみればまたそれなりに大変であった。大変さのあまり、僕は中途で退職して日本を離れてしまったが、外国へ行けばきっと良いことがあるだろうと思った。スウェーデンに来てからもやはり大変であった。日本のお客様との価値観の違ひのはざまで悩むこともあった。年金生活者になればきっと良いことがあるだろうと思った。そして、年金生活者になってみると、やはりそれなりに忙しい毎日で、なかなか落ち着かない。こたつに当たってみかんを食べながら落語を聞く様な隠居生活は夢の様な話だ。もう僕の人生にこの先のコースはないので、これから先は自分で切り開くしかない。しかし振り返ってみれば、人生の各段階で、常に未来は今より良くなるだろうと思ってきた点で、僕は楽天主義者なのだと思ふ。