スウェーデンの日本庭園

2019-10-18 (金)(令和元年己亥)<旧暦 9 月 20 日>(仏滅 戊子 九紫火星)Lukas 第 42 週 第 25816 日

 

僕らの住む町の少し西に外れたところに、日本庭園を持つスウェーデン人のご夫妻が住んでおられて、これまでにも何度かそのお庭を見せていただいたことがあるが、今日もちょっと久しぶりでその機会があった。何故か私たちを呼んでくださるので、夕方になって遠慮もせずに同居人と出かけた。最近では Thunberg さんといへば国連で演説した16歳の環境活動家 Greta Thunberg さんを思ひ浮かべることが多いが、この同じ苗字で江戸時代に日本へやって来たスウェーデン人があって、Carl Peter Thunberg さんといふ。植物学者で、Carl von Linné の弟子でもある。オランダ人になりすまして(?)長崎の出島から江戸まで行き、10代将軍徳川家治にも謁見してゐる。道中、日本の植物採集も行なった。「江戸参府随行記」といふ書物もある。この Thunberg さんのことが時々、説明にあった。ご主人は日本の寺院や庭園に造形が深く、本当は日本人である僕が知ってないといけないことを逆に教へてもらふことが多い。日本に行かれた時の美しい秋の写真もたくさん見せていただいた。

f:id:sveski:20191019205952j:plain

お家に入った時から何となく日本風、といふ感想では足りない。話を聞くと、これは京都・大徳寺内の大仙院の書院庭園を模してゐるのである。全部、自分で手作りであるところがすごい。