虫も殺さぬ顔をして

2019-04-28 (日)(平成31 年己亥)<旧暦 3 月 24 日>(友引 乙未 八白土星) Ture Tyra 第 17週 第 25645 日

 

朝食の後には、いつもなら掃除にかかるのだが、今日はやる気がなくてまた寝てしまった。するといくらでも良く眠れた。外は明るい陽気である。何度かトイレに行くたびに、尿に糖の反応が出た。この頃あまり出なかったのだが、少しの運動不足でも敏感に現れる。要注意である。午後になってやっと起きて、掃除を始めた。台所にモップをかけた時、床に黒い小さなゴミがあったので、のけようとすると動いた。良く見るとアリではないか。どこから入って来たのか分からないが、アリは仲間を呼んで行列を作ることがあるから、まだ1匹でゐるうちに殺したほうが良いと思って殺してしまった。アリのアリ権を完全に無視したやり方であった。地球から見たら人間だってアリより小さな存在であるのに、自分の今の身体サイズを森羅万象の絶対基準にとって、自分より小さいものをそんなに軽んじて良いものだらうかと一瞬考へる。人が犯すあらゆる過ちの根源は、自分を絶対化してやまない自我にあるのかもしれぬ。アリは社会を構成するといふが、1匹居なくなると、あいつはどこへ消えたやらと仲間内で心配するのだらうか。アリと云へば、いっとき、凶暴な外来アリが日本に侵入するニュースもあった。だが、反対に日本のアリがアメリカに侵入して大繁殖する例もあるらしい。アリも人も皆、生存競争を生きてゐるのだ。とやかく言ふまい。

 

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レンギョウに似た花もあちこちで見かける