上田さんのお別れ会

2019-04-27 (土)(平成31 年己亥)<旧暦 3 月 23 日>(先勝 甲午 七赤金星)下弦 Engelbrekt 第 17週 第 25644 日

 

上田昭さんは昭和と平成を生きた人である。スウェーデンに来た時から随分お世話になった人で、3月末にお亡くなりになり、平成もまさに幕を閉じようとする今日、お別れの会があった。特にどの宗教にも属さない式次第であったので、賛美歌が歌はれることはなかったが、浅原依子さんのピアノが流れて、情感溢れ、しめやかで美しいお葬式であった。上田さんが生前ご自身も弾かれることのあったベートーベンの月光の曲や、ショパンノクターン。感極まって目の奥が緩むのを感じた。この様な素晴らしい演奏で送られるお葬式は滅多にあるものではない。それは称賛を期待する気持ちとか、名誉のための気持ちとは離れたところに咲く一輪の音楽の花であった。きっと上田さんもおよろこびになったと思ふ。場所を移して、お食事会もあった。スクリーンにアルバムが映し出されたり、ご子息たちや、昔の日本人会の人たちとお話しもできた。人数はさほど多くなかったけれども、それはそれでしめやかで、落ち着いた良い時間を過ごした。お別れ会に出席できて良かったと思ふ。

 

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お別れの会は Norrköping の Himmelstalunds kapell であった。