ゴーン会長が逮捕されるなんて

2018-11-19 (月)(平成 30 年戊戌)<旧暦 10 月 12 日>(先負 乙卯 九紫火星) Elisabet Lisbet  第47週 第 25485 日

 

「ゴーン会長」逮捕のニュースが飛び込んで来た。ゴーン会長は1990 年代から経営危機に陥ってゐた日産を救済した英雄であっただけに、今日のニュースは僕にとっても衝撃であった。詳しいことや客観的な事実はわからないが、あれだけの功績のあった人だ。泣いて馬謖を切るといふ言葉もあるが、もう少し穏やかなやり方があったのではないか。組織の内部で問題を解決するのではなくて、東京地検に手を回して逮捕してもらふやり方も綺麗とは言へない。日本では、突出したお金持ちは悪人といふ偏ったイメージがある。実際悪い人やずるい人も多いのだらうが、そればかりではないのではないか。これまでに金儲けをして捕まったことのある人たちは本当にどこまで悪かったのかと思ふこともある。もっと長い目で見れば、得られた利益をより良い社会の建設のために還元してくれることもあったかもしれない。燕雀が高い志を知らないだけかもしれないのだ。金儲けでなくても、例へば舛添前東京都知事の様に公私混同が眼に余るとすぐに干されてしまふ。知事としての器量を問はれる前に不公平は許されないのである。正義のためにはそれは当たり前かもしれないし、民主主義のためにはそんなお国柄である方が良いのかもしれない。だが、もう少し鷹揚で真に才能のある人が、国籍を問はず自由に動くことができる国でなければ国が小さく萎んでしまふのではないかと危惧する。

 

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小高い岩山に森があって、僕の散歩道