飛行機の貨物室

木 旧暦 4 月 10 日 先勝 丙辰 二黒土星 Ivan Vanja V21 25306 日目

成田空港で搭乗前に少し間があった。出発ゲートの付近まで行き、広い窓のそばの椅子に座った。窓の外では、別の飛行機が出発前の準備を進めてゐた。飛行機に荷物を載せる作業をしてゐる。それも乗客のスーツケースとはまた別の、何か輸出用の梱包である様だ。フィールドにはたくさんの荷物が並んでゐる。機体の下腹部に開いた扉にリフト付きのワゴンが繋がって、荷物はそこまで運ばれると、次から次へと滑る様に機内に吸い込まれて行く。客室の床の下には想像以上に大きな貨物室がある様である。どの荷物をどの順で載せるかといふことも決められてゐる様で、屋根のないミニジープの様な牽引車が、フィールドにおかれた網のかかった台車を一つづつ選んで次々に運んでゐる。バックで位置決めする時など難しいだらうに、ピタリと切り返しなしで決めるので見てゐて気持ち良い。こんな作業もやがてはロボットがやることになるのだらうか。ミニジープで牽引するのではなく、各台車に駆動装置が付いてないとダメなんぢゃないかとか、台車からリフト付きワゴンに荷物を移動させる時に荷物を押し出す機能をどの様に作るかとか、色々と想像してしまった。