旅の荷物

木 旧暦 3月22日 赤口 庚辰 二黒土星 Ture Tyra V17 24540 日目

これまでに僕は、長く歩くと膝が痛くなって歩けなくなることを何度か経験してゐる。数日前に一人で豊原散策をした時は約3時間、10km を問題なく歩くことができた。どんな時にあの膝の痛みが来るのだろう。大体の想像はついてゐる。それは担ぐ荷物の重さのせゐではないかと思ふ。荷物を担ぐと言っても大荷物ではない。小さな鞄に過ぎないのだが、ショルダーバッグを片方の肩にかけて長く歩くと足にかかる負荷の左右のバランスが悪くて足が痛くなるのかもしれないと思ふ。それでなるべく荷物はリュックで背負ひ、また重量を軽くする様に心がけてゐる。必要な時に必要なものがサッと出る様にしたい心と荷物を持たずにおきたい心とがぶつかるので、出かける前の持ち物選びはちょっとした頭の体操である。昔の人は、例へば諸国行脚の旅に出る時、どれくらいの荷物を持ち歩いたのだろう。汗をかいた下着はどれくらい頻繁に着替へて洗濯できたのだろう。財布は持ってただろうが、クレジットカードも定期券も運転免許証もスマホもカメラも電子辞書も無かったから、持ち歩く荷物など殆ど不要であったのかもしれない。クロネコヤマトも無かった筈だから、別に荷物を送ることも無かった。実にシンプルライフであったろうなと、僕は持ち歩く鞄に入れるべきアイテムを選ぶ時、そんなことを考へてしまふ。