仕事のない時代が来たら

水 旧暦 6月4日 先負 甲寅 四緑木星 Jesper Jasmine V30 25005 日目

イギリスの理論物理学者のホーキング博士とか、マイクロソフトビル・ゲイツとか、テスラ・モーターズイーロン・マスクとか、ともかく最先端のすごい人たちが AI の将来について、このまま開発が進めば、いつか人類は機械を御しきれなくなるといふ危機を語ってゐる。人間がやる仕事の殆どを機械がやってしまふ時代が来れば、人には仕事がなくなる。生産は機械に任せて、人間はもっぱら消費することになる。消費するにも収入がなければ消費できないが、人はどの様に収入の道を見出すのだらう。この頃、ベーシックインカムといふ言葉も聞く。現在でも、生活保護制度があるが、ベーシックインカムの制度が導入されれば、保護が必要かどうかのややこしい判定も手続きも要らなくなって、全員が等しくお金をもらふことになる。そんな方がシンプルで良いのかなとも思ふ。話が飛ぶが、平安時代には、貴族たちには消費することしかなかった。それで武士が力を持つ様になって、貴族社会は滅びた。歴史的には消費だけがある社会は滅びることになってゐる。でも、もし、生産を機械がやるとなると話はどうなるのだらう。何とも言へないが、やはり限りなく危ない気がする。「お金をもらはなくても、これだけは私がやります。」それは家の掃除でも洗濯でもお料理でもラジオ体操でも英会話の勉強でも良いが、何かさういふ目標を個人が独自に持たなければならなくなるかもしれない。