Nordiska Museet

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ストックホルムで少し間があったので、Nordiska Museet (北方博物館)に入ってみた。500 年来の人々の暮らしの様子が展示されてゐた。スウェーデン語に bosättning といふ言葉がある。英語では settlement と字引に出て来るが、住まひを住みやすくするために家具を整へたり飾ったりすることを意味する様である。スウェーデンの人たちの多くはお部屋を綺麗にしておくことが大変得意な様に感じられるが、それは、この国の人たちの伝統かもしれないなと展示会を見て思った。さう言へば、北欧家具の人気が高いこととも関係があるかもしれない。また、20 世紀の初め頃までは人は家で死ぬのが普通で、子供も人が死に至るまでの様子を家でみとったものであったと書かれてゐた。それは日本でも昔は同じことだったと思ふ。人は家で死ぬことで、生きることと死ぬことの意味を身近に感じることができた。昔の日本人は「畳の上で死ねたら良い」と言ふ人も居た様だが、近代的な住宅では畳のない家もあるのではないかと思ふ。死生観も時代とともに変はるのだらうか。