広島の日

木 旧暦 6月22日 先負 甲寅 四緑木星 Alfons Inez V32 24285日目

広島の原爆投下から70年が過ぎた。夜、たまたまスウェーデンのテレビ放送を見てゐたら、広島、長崎の原爆投下に関する特集番組が放送されてゐた。僕は吸い込まれる様にその番組を見た。非常にしっかりした報道番組であった。僕は改めて原爆の恐ろしさについて認識を新たにした。また、遠く離れた外国のテレビ番組でここまで特集されることに感銘を受けた。あれから70年も経って、もはや多くの人から原爆は忘れ去られようとしてゐる。人は誰でも毎日楽しく生きたいと思ふものだから、そんな平和な日常の中で、辛酸を極めた遠い昔の原爆の体験談を自分から進んで聞きたいと思ふ若人は少ないと思ふ。それは学校で強制的に聞かされる何かであると感じる子供も多いのではないかと思ふ。僕はこれまでにも体験者から何度も被爆した時の様子を聞く機会があったが、聞いた直後には恐ろしいものだなと感じても、しばらくすると忘れるものであった。だから何度も繰り返し聞かされないとその恐ろしさは忘れ去られるものではないかと思ふ。あまりに残忍な状況をあまりにリアルに伝へることは教育上宜しくないと言ふ意見もこの頃はあるらしい。しかし、僕らが謳歌してきた70年のこの平和の日本の陰にどんな悲惨な犠牲の歴史があったか、しみじみと思ひを巡らす日がなければならないと思ふ。