脳の衰へをどう防ぐか

水 旧暦 3月2日 仏滅 乙卯 四緑木星 Jonas Jens V13 24886 日目

銀行の暗証番号の様な大事な数字であっても、使ふ頻度が低いと忘れるものである。またコンピュータ上で銀行のアカウントに、用事がなくても、時々ログインしてみることにしてゐる。使ったことのない引き出しは、たまに中身を全部出してまた元に戻すことをしてみる。それを繰り返すうちに次第に整理整頓ができるのではないかと思ふ。僕は 50 歳の頃、銀行の ATM を操作する様な簡単なことさへまごつくことがあった。脳の衰へを自分ではっきり分かった時代がある。高速道路を運転しても、いつも頭にあるマイルストンのどこまで来たか、ふと分からなくなることもあった。ひどく落ち込んでゐた精神状態とも関係があったかしれない。けれどもその後、自分で気をつけるうちにかなり改善できた様に思ふ。いっとき脳の機能が低下したなと思はれても、「もう年だから」と諦めてはいけない。焦らずに落ち着いて行動すれば次第に回復することは十分あり得る。必ずしも脳を鍛へる問題集を買って来てやってみなくても良いと僕は思ふ。日常生活の中でやるべきことの順序を細かく決めておき、その通りに実行するとか、冷蔵庫の中に何本か買いおく牛乳は必ず消費期限の早い順にドアの手前側から並べるとか、小さなことでも脳の働きを刺激できる用例は身の回りに多いのではないかと思ふ。