クリスマスの過ごし方

月 旧暦 11月21日 先勝 乙亥 三碧木星 Isak V51 24774 日目

日本では今度の週末は三連休になるらしく、街はクリスマス商戦で賑はってることと思ふ。スウェーデンの僕の住む田舎町でも、今日などちょっとお店に寄ってみたら買物客で賑はってゐた。僕がこちらに来てすぐの頃は、クリスマス当日はそれぞれの家で家族が集まって過ごすものであったから、街は静かでお店はどこも開いてなかった。だからもし日本人が、さぞかし北欧のクリスマスは素敵だろうと思ってやって来ても、こちらに知人が居て家に招待してくれたりしない限り、ホテルでつまらない時間を過ごすしかないものだった。日本でも僕の子供の頃のお正月は静かだった。お年玉を貰っても町のお店はどこも開いてないので三が日ほどはお店が開くのを待たねばならなかった。それは退屈であった。昔は退屈な時間があったが、今の世の中は忙しくて、なかなか退屈させてもらへない。この頃は「クリぼっち」といふ言葉もあるさうな。クリスマスひとりぼっちの略らしい。町の飲食店ではクリぼっちを応援するお店もあると新聞で見たが、出かけず一人静かにクリスマスを家で過ごすのもそんなに悪くないのではないかと思ふ。うまくすれば退屈を味はふ贅沢を味はふことができるかもしれない。