勤労感謝の日

水 旧暦 10月24日 先負 己酉 六白金星 勤労感謝の日 Klemens V47 24748 日目

もともと農業の国であった日本では、勤労感謝の日は神々に五穀の収穫を祝ふところから来たと思ふ。時代が下るにつれて人の働き方は多様になった。最初は神々に豊穣を感謝したのだが、今は働くことができることを感謝する。働き方はこれから先もっと変はると思ふが、感謝の気持ちは変はらないのではないかと思ふ。自給自足の時代の働き方では、身の回りのことをする家業と農作物の生産とは区別がなかったろうと思ふ。農業が機械化されて農家もサラリーマン化した時、同じ働くことであっても家の作業と農業の仕事とは分離したのだと思ふ。これから先、現在の人々が抱へる仕事を殆ど全部機械がしてくれる時代になればどうなるか。おそらく、自分の身の回りのことをする作業だけが仕事になるのではないかと僕は想像する。それはもう生産とは言はないのかもしれない。ある意味で仕事の内容が古代へ戻って行く。真面目にやるならそれだけでも結構忙しい筈だ。