労働時間

2019-07-02 (火)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 30 日>(仏滅 庚子 九紫火星)半夏生 Rosa Rosita 第 27週 第 25709 日

 

日本の会社を辞めてスウェーデンに渡り、こちらの会社で職を得て新しい生活を始めた時、一身上において働き方を改革する上ではまことにこの上ないチャンスであった。だが、その恩恵を僕はどこまで享受したかは疑問のところもある。対象が常に日本の市場である以上、自分の方だけがマイペースでスマートな働き方を推し進めても浮き上がって、客先からの共感を得にくかったからである。それでも気分的には大きく救はれた。僕は依然として働き虫であった。働きすぎてこちらの周囲の調和を乱すことがない様に気を配りながらも、あくせく働く方であった。でも、疲れることはなかった。1日10時間働いたとしても、8時間働けば十分とされる社会で働くのと、12時間働いても当然の様に思はれてしまふ社会で働くのでは、同じ10時間でも疲れ方が全然違ふのである。今の日本で働き方改革が叫ばれるが、それぞれの現場の状況によっては残業をせずにおくのは難しい場合もあるのではないかと思ふ。義のために本当に必要な残業であればやって良いと僕は思ふ。ただ、その会社が、8時間働けば十分である、といふ雰囲気を建前だけでなく持ってゐるかどうかー本当にその意識が徹底してゐるかどうかーが、とても大事なことではないかと思ふ。

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バラが咲いた、バラが咲いた、ピンクのバラが。