博多の陥没事故復旧工事

火 旧暦 10月23日 友引 戊申 七赤金星 小雪 Cecilia Sissela V47 24747 日目

JR博多駅前で8日未明に発生した大規模道路陥没事故は1週間で復旧工事を完了させた。驚くべきスピードである。一般に日本は災害の多い国だが復旧させるのも速い国だと思ふ。そのことは良いことには違ひないのだが、気になることもある。工事に携はった人たちは過酷な労働を強いられたのではないかといふことである。短い工期で仕事が完了する実績をあげれば、「現場なんて圧力をかければ早く仕上げられるではないか」といふ考へが頭をもたげる。人は「あの時は例外的な緊急事態であったから特別だ」と思ひがちだが、「実績」をもとに、日常の工事のペースが非常事態のペースにシフトさせられる心配はないだろうか。日本には「働き方を変へよう」といふ動きもある。「残業を無くそう」といふ動きもあるが、限られた時間内に何かを成し遂げなければならない時、いやでも残業せねばならない状況に追ひやられることは多くの職場で体験されるのではないかと思ふ。大衆が、「サービスが悪くても不便であっても不平を言はずじっと待つ」国民性を持たなければ、いつまでたっても「残業のない暮らし」は実現しないのではないだろうか。