迂遠な整理方法

水 旧暦 9月12日 友引 丁卯 三碧木星 Valfrid Manfred V41 24707 日目

ありがたいことに、最近は毎日何かやることがあって忙しい。それだけ元気のあることが本当にありがたい。家の整理は延々と続く。要らないものはいっぺんに捨ててしまへばスッキリするものを、なかなか決断がつかず、結局元あった場所にまた戻すだけなので、果たしてそれを整理と呼んで良いかどうかは分からない。戸棚や押入れの中身を一度全部出して、点検して、雑巾でサッと拭いてまた元に戻す。かういふ事を何度か繰り返すうちに、どの戸棚に何があるかのマップが少しづつ頭に出来上がる。僕に言はせれば、それだけでも前進である。さらに、さういふものを一度見ておくと、何かの折に、あれを使へばこんなことができないかとか、廃品利用の考へが浮かぶこともある。ガラクタのようなものを目の前に並べられて、「要るのか要らないのか」と即決を迫られても僕の様な人間にはなかなかその場で答へを出すことができない。かくして、僕の整理は長い時間がかかるのだが、それはそれで良いと思ってゐる。そんなサイクルを何度も繰り返すうちに、「これは捨てよう」と決心がつく日がいつか来るだろうと思ふ。迂遠な整理方法である。