日本に特化された iPhone

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先日、iPhone 7 がアップルから発表されたが、その機能は日本に特化した一面がある。iPhone でも日本のおさいふ携帯ができることになるとか。日本の人たちには朗報かもしれないが、僕はこのニュースを聞いて少し複雑な気持ちになった。iPhone 6 までは、iPhone と言へば世界中どの国で買ってもモデルは同じであった。ところが、今度からは日本で買った場合とよその国で買った場合とでは、iPhone 7 と言ってもモデルが微妙に違ふことになる(と僕は解釈した)。それはグローバル企業であるアップルの後退ではないかと僕は思ふのだ。その昔、マイクロソフトがウィンドウズを発表した時、日本には日本のウィンドウズがあり、外国にはそれぞれの国のウィンドウズがあって、統一されてゐなかった。日本で買ったウィンドウズ用のアプリをスウェーデンのウィンドウズにインストールしても文字化けなどで使へないことが多かった。その点、マッキントッシュはどの国でもOSは共通であり、設定で言語を変更するだけで良かったから、さういふ面では最初からマックの方が断然優れてゐたと思ふ。そのグローバル路線を歩んで来たアップルが、諸事情によりとは言へ、一つの国に特化したモデルを出すのは、僕にはどうかなと思はれる。もし日本の非接触ICチップ技術を良いものとして認めるなら、世界中でその技術が標準となる様に世界の国々を促し、どの国のモデルでも同じ仕様とするべきではなかったかと僕は思ふのだ。