頑張るな日本

日 旧暦 8月4日 大安 己丑 五黄土星 Gisela V35 24669 日目

明治維新が1868年。そのわづか26年後に日清戦争が始まって、さらに10年後に日露戦争が始まった。そのまた10年後には第1次世界大戦が始まった。日本は短期間の間に強く大きくなった。日本は一等国だと言って威張り始めた。すると、世界には「どっこい、さうはさせるものか」といふ勢力が起こって次の戦争が始まった。広島、長崎に原爆が落とされ、東京をはじめ主要都市は焼け野原と化した。完膚なきまで打ちのめされて、誰の目にも再起不能にしか思はれなかった日本であったが、それから71年が過ぎて、また日本は力をつけてしまった。日本が無力であった時代には、中国も韓国も領土に絡んだ主張をすることはなかったのに、日本が力をつけて来ると問題をふっかけて来る様になった。今の日本と、太平洋戦争前の日本とは、雰囲気が似てゐるのではないかと思ふ。脱原発に走る日本が、何かの拍子に石油を止められて、エネルギー供給が逼迫した状況に追ひやられたらどうしよう。日本には、ヨーロッパの様な難民問題もないし、アメリカほど大きな格差社会もないし、中国の様な大気汚染もない。ひとり日本だけが調子良く見られて世界から妬まれる要素は大きいのではないか。あまり、「ニッポン、ニッポン」と頑張らずに、世界平和のために調子に乗らずにゐて欲しい。