寝ながら思ったこと

月 旧暦 7月14日 友引 甲午 九紫火星 Gisela V36 25045 日目

新しい1週間が始まった。歩道で自転車に突き飛ばされる事故にあってからの4日間は殆ど外出せずに家で寝てゐた。週末には同居人は仕事に出てくれたのだが、夜、仕事先の駐車場で自動車までが当てられて傷になって、なんだかこのところついてない日々である。でも、気を取り直して頑張らう。今日からは少しづつペースを戻さうと思ふ。この数日は体の節々が痛んだけれども、それより精神的なショックが大きかった。悪いのは相手の方だと思ふけれども、いかに相手の動きが早かったと言へ、ぶつかるまで気づかなかったのは僕の方もぼんやりしてゐたと思ふ。せめて 0.5 秒でも前に気づけば衝突は避けられてゐたかもしれない。そんなことも含めて、寝ながら色々なことを思った。この地上になぜ戦争がなくならないかなとも思った。日本は野蛮な暴力を行使して先の戦争で負けた。その反省から、暴力を行使しない国として、戦後 70 年間やって来た。その間、世界各地に紛争は絶えなかったが、日本は平和であった。日本には幸運な70年間であった。でも、暴力を行使しないでゐさへすれば安泰であるといふ考へは危ふいと思ふ。昔、南北アメリカにあったアステカ、マヤ、インカ文明はスペインによって滅ぼされたといふし、アメリカといふ国は東海岸から領土を広め、先住民は西へ西へと追はれて滅亡した。日本でもアイヌ民族などは先住民であったに違ひないのだが北へ北へと追ひやられた。結局世界のあちこちで力を持つものが先住民を駆逐して来た。みんなが仲良くこの地上に暮らすことは難しい。「世界に平和を!」と叫ぶ人たちは結局勝ち残った人たちの末裔である。戦争を避けようとして、おとなしくすればその先に待つものは必ずしも平和ではなくて滅亡かもしれない。それでもなほ、暴力を行使しない覚悟を僕らは持たねばならないと思ふ。