旧暦2033年問題

2022-09-04 (日)(令和4年壬寅)<旧暦 8 月 9 日>(仏滅 庚申 七赤金星)上弦 Gisela 第 35 週 第 26871 日

 

うるう秒がなくなる話も頭が痛いが、暦の話ではもうひとつ、旧暦2033年問題といふ厄介な問題があると聞いてゐる。これは2033年になると、日本の旧暦の月名が決められない状況に陥ることをさしていふとのことである。旧暦が決まらないと、仏滅とか大安などの六曜も決まらなくなってしまふ。夕方の散歩に出る時に、お月様を見ることがあるが、それによって、ああ、今日は何日だなと、旧暦で生活してゐる人にならわかる。旧暦はその様な便利な一面もある暦である。旧暦と簡単に言ったが、太陰太陽暦とも言って、これは月の運行によって日を決めて、太陽の運行によって、季節がズレていかない様に調整された暦で、1年に13ヶ月ある場合もある。明治6年新暦に移行するきっかけになったのは、国が公務員に対し13ヶ月目の給料が出せないので、新暦移行に踏み切った様な話を聞いたこともある。それがどうも2033年にはこの調整に不都合が出るらしいのである。地球と太陽とお月様とで決まるリズムによる暦が決められない状況が出てくると聞くと、何だか不安な気持ちになってしまふ。

低く垂れ込めた雨雲の隙間から夕日がさした。