なぜ現代は忙しいか

日 旧暦 5月24日 仏滅 丙子 六白金星 Björn Bjarne V24 24967 日目

昔に比べると、現代は忙しい時代である。自分が生まれた頃の我が家の家計簿を見たことがある。家計簿は一種の日記であるので、その金銭出納の記録を追ってみると、当時の暮らしぶりが想像された。過去のことは何でもよく見えてしまふのかもしれないが、貧しさの中に静かで落ち着いた暮らしの様子が垣間見える気がした。さうなのだ。現代が忙しい理由は、消費といふ行為が活発であるからなのだ。しかし、消費があるから生産があるわけで、経済の成長のためには消費はさらに活発でなければならない。でなければ国の税収が減り、社会が悪くなってしまふ。それは理屈としては分かるけれども、個人的生活の実際から云へば、消費の頻度をおさへた方が時間の流れ方がゆっくりする様に感じられる。時間がゆっくり流れれば、それはある種の豊かさに繋がる気もする。我が家では、スウェーデンではスーパーでの買ひ物を原則週2回におさへてゐるが、日本ではもっと頻繁にスーパーやコンビニに行かないわけにいかない気がする。つまり、日本で暮らすよりスウェーデンで暮らした方が時間がゆっくり流れてくれる気がする。それでもなほ忙しい。なぜだらう。睡眠を長く取る様になったから、起きてゐる時間が短くなって、それで忙しくなったのかもしれない。