戦前の日本、今の日本

月 旧暦 8月5日 赤口 庚寅 四緑木星 Adela Heidi V36 24670 日目

今の日本と戦前の日本とは雰囲気が似てゐるのではないかと昨日書いたが、それでも多くの人は、現代の主権在民憲法のもとでは、戦前の治安維持法とか、特高警察による取り締まりのあった状況からは遠く離れてゐるだろうと安心するかもしれない。現代の不安定な国際情勢に囲まれたリスクを思へば、日本の防衛について従来のままでは懸念があることもそれなりに無理からぬところがあると僕は思ふのだが、しかしそんな動きに乗じて、良からぬ輩が跋扈する下地が出来てしまひはしないかと一方で憂ふる。つまり、わづかの口実で人民を留置所に入れたり、嫌疑者を拷問する弊風が頭をもたげては来ないかと憂ふるのである。戦後の民主主義の教育を受けたものから見ると、戦前はセピア色の暗い時代であった様な印象を受けてしまふのだが、当時の一般市民の日常生活は、多分、今の日本と同じくらい明るく活気に満ちたものであったのではないかとも思ふ。だから、僕たちは気をゆるしてはいけないのだ。