帰路

金 旧暦 7月17日 大安 癸酉 三碧木星 Magnus Måns V33 24653 日目

ホテルでテレビのスイッチを入れるとリオ五輪の水泳女子飛び込みをやってゐた。高い飛込み台に後ろ向きになって爪先立ちでバランスを取る姿を見るともうそれだけで足がすくむ。クルッと回転する時に失敗して頭を板にぶつけることはないのかとか、着水する時姿勢が崩れたらどうなるんだろうとか、見当違ひな余計なことばかり考へてハラハラした。オリンピックは家ではいつもラジオを流しながら聞いてゐただけなので、たまにテレビで見ると迫力がある。でも、競技種目によるが、ラジオから流れるアナウンサーの絶叫と歓声が入り混じる音声に耳をそばだて、一瞬遅れて何が起きたのかを知るのはそれなりに楽しみがあるとも思った。スイッチを消して部屋をチェックアウト。バスで空港へ行く。フィンエアーヘルシンキへ飛び、そこで乗り換へてストックホルムに夕方4時に着いた。同居人が出迎へてくれてバスで一緒に家に帰った。同居人は長距離ドライブを嫌ふので帰りはいつもバスである。家に着いたのは夜8時。気温は17度。既に秋の迫った町の西空に入り日が美しかった。