夕陽の色

木 旧暦 4月6日 先負 甲午 七赤金星 Charlotta Lotta V19 24554 日目

「白地に赤く日の丸染めて」とある様に日本ではお日様の色は赤であるが、欧米の国々やスウェーデンでは黄色である。これは色彩に関する民族間の感性の違ひといふよりは、日本がそれだけ南に位置してゐるからかもしれない。加山雄三の「君といつまでも」(岩谷時子 作詞)の歌詞「二人を夕闇が包むこの窓辺に」から僕は日没直後の赤い夕焼け空を連想する(この歌、季節はいつかわからないが、なんとなく夏の終はりの様な気がする)けれども、それは僕が日本人であるからで、もっと南の、例へば南太平洋の島々から見る夕日はもっと赤くてもっと強くてまた別な美しさがあるのだろうと思ふ。それが、反対に北へ行くと今度は淡い水彩画のような夕焼けに変はる。もはや、「あかあかと」といふ形容は当たらない。今日、ストックホルム空港に降り立って、同居人の出迎へを受け、一緒に中央駅で1時間ほどバスを待って、家に着いたのは夜も8時を回ってゐたが、バスの窓からは淡い夕焼けの色を見ることができて、ああ、スウェーデンに戻って来たなといふ感を強くした。あたりは新緑に包まれて、最も良い季節を迎へてゐる。